Memory of Vamps
最近各メーカーから続々とでてきてますねえ、高性能コンパクトデジタルカメラ。
●シグマDPシリーズの第2弾、先発のDP1の画角(28mm)を35mmに変えて登場、フォビオンセンサー搭載DP2。>メーカー製品サイトへ
●60、70年代大人気だったオリンパスPEN(35mmハーフ版)の名前を継いだ、マイクロフォーサーズレンズ搭載のE-P1。>メーカー製品サイトへ
●フィルム版の人気に応えて作られたリコーGRデジタル、ついに出ました2回目のマイナーチェンジ機、GRⅢ。>メーカー製品サイトへ
あー、全部欲しい(笑)。GRDⅡ所有の身では、最近こいつのセンサーの小ささにイラつく。28mmと結構傲慢な画角のくせにさほど伸びない。どんなにいいレンズを搭載しても、センサーが小さかったら意味がないんすね(泣)。
Ⅲになっても機体構造上、センサーそのものの大きさは変わらない。うーん。
じゃあ同画質であるなら、ズーム付きのGX200でいいじゃんってなるよね。
しかも生産量が増えるに連れ、「壊れやすい」というイメージまでつき始めているブランド、リコー。
大丈夫か?
その点、DP1、2はストイックに人気を伸ばしてる。
この中で一番使ってみたいものです。Made in Japanだし。
できれば1(28mm)と2(35mm)両方欲しい(笑)。
「何これ、かわいいー」なんていってオシャレと勘違いしてトイカメラを持っちゃってるような女子を狙ってるのが、オリンパスのE-P1(そこまでじゃない?笑)。
そもそもオリジナルのハーフ版ペンが流行ったのはもう何十年も前。売行きの伸び悩むメーカーが、過去の「オリペン」ブームにあやかってる風に見えてしまうのはオレだけだろうか。
多分データをとってみて、過去に売れた製品を挙げてみたら出てきたんだろうけど、ああいう時代だったからバカ売れしたワケで、今は今で辞世がある。どうも安直なアイデアな気がしるね。
がんばってこういう印象をふっ飛ばしてほしいもんですね。
いやー、遅ればせながらついに出ましたね、リコーGX200(メーカー製品HPはこちら)。
最近やっぱり所有のコンデジ、GRDⅡ(製品サイトはこちら)にズームがないのはちょっと切ないと感じはじめてて(何を今さら笑)、そんなところでこいつが目に入ってきたわけです。前身のGX100との違いは細かくあるけど、何と言ってもストロボ部分のロゴでしょう。
GX100が出た当時かなり不評だった「Caplio」の文字を、GX200では「Ricoh」と改めた。せっかくいいカメラなのにヘッドロゴがダサいってつらいよね。愛用者のブーイングを受けての今回の変更は評価できるでしょう。
こんなこと言ってると、こいつデザインでカメラ決めてるのかよって思われるかもしれんが、外観はやっぱり最後の決め手だと思う。
この度なんでこのGX200に惹かれてきたかと言うと、GRDⅡは、同じ28mmの画角でグレードとしてもよく比較されるシグマのDP-1(HPはこちら)とは、画質という意味では全く勝負にならない。
でもDP-1はそのぶん機体サイズが大きすぎる。ということでコンパクトネスをある程度考えるとセンサーの大きさは限られてきて、そうなるとGRDサイズでなにかもう一押し欲しい。
たとえばその「一押し」はズームだったりする。でGX200というわけ。
ただDP-1もそうだけどGX100、200どちらもレンズ部分が電源オフ時にも閉じないのが玉にキズ。
そこで登場したのが自動開閉式の新レンズキャップ(詳細はこちらをどうぞ)!こいつはすげえ!
要はヘッドロゴが変更になったことと、このレンズキャップの開発でGX200が欲しいってこと(←?)。
ところでこの前「笑っていいとも!」を見てたら、DP-1をぶらさげたなぎら健壱氏がテレフォンショッキングにゲスト出演してて「おっ」と思ってたら、「このカメラ、そのへんの変な一眼なんかよりずっといいんだよ」と言いながら、なんと彼はタモリ氏に別に用意してた同機をプレゼント!
マジか、チョー羨ましいぜ!10万円だぞ。
GRDについて書いているうちに、最近出たシグマのDP1についていろいろ見てしまった。
見るんじゃなかった。。。。orz
このDP1というカメラはすんごい。比較にならない。
サンプルを見ても現在のコンデジ業界唯一と言ってもいい画質。
以前に購入前に比較したリストがバカらしい(笑)。
GRDはおろか、G9やその他の機種を画質においては遥かに凌駕する。
まさに小さなデジイチを持ってるような感じだろう。
その画質の理由は、搭載されているCMOSセンサー。
まず大きさからしてAPS-Cサイズなので、コンパクト界ではぶっちぎりの単独一等賞。
しかもこのセンサーがシグマ独自開発のFoveon X3(フォビオン)。
恥ずかしながらこのセンサーについてこのカメラではじめて知ったんだけど、簡単に言うと三層の薄いカラーセンサーが重なって一枚のセンサーを構成していて、それぞれのレイヤーがそれぞれのスカラーの色を感知するというもの(詳細はこちら)。
これはまさに銀塩フィルムの原理。かっこいい。
前回のGRDのテストで見られたようなノイズや粒子は、そのセンサーの小ささが原因であることは明らかで、デジイチ並のサンサー搭載のDP1はこの問題を完全に解決している。
ちなみにDP1では機体側での勝手な画像調整も最小限で、撮影データも銀塩に沿っているとのこと。
開放はF4と暗めだけど、実写ではGRDよりちゃんとボケる。
こんなセンサーを載せられては他メーカーは完全にお手上げでしょう、ていうか実際に今お手上げになってます。
画質ではオレのαも勝てんかもしれん。。。嗚呼。。。
とにかくぶっちぎりです。
でもこれだけ画質を優先すると、流血は避けられない。
主な短所は(笑)、
- いろんなファーストユーザーが触れているように、「使いにくい」ということ。このカメラは操作系統がイマイチで撮影時の処理時間もやたらと長いらしい。いろいろ見ていると、「使い慣らす」カメラではなく、「ユーザーが慣れる」カメラとも言われていて、相当なじゃじゃ馬ぶりを見せている。
- 強い逆光下での撮影時、内反射で画像にカメラ内部が写ってしまうという考えられない欠陥。
- カメラ自体のサイズ。コンパクトにしては気持ち大きすぎる。初見で「ポケットには入らない」との声も少なくないみたい。
- もちろんその性能に応える個体価格。はっきり言って高い。「性能を考えれば」っていう前置きは抜きで単純に高い。
- 誕生直後ということで、まだまだ熟成がなく初期不良も考えられるところ。
が挙げられる。
オレはデジタル機器では何を買うときもそうだけど、「初回」は嫌い。
まずは様子見。
技術の熟成と値下がりを待ち、他社からの同スペック機種が出そろってきてから買いたい。
でもとにかくすごいカメラじゃ。参った。
ドイツにいるとまだ手に触れられない、残念。
帰ったら、このじゃじゃ馬にぜひ乗ってみたいっす。