GR-2 Digital つづき

2008年3月 3日

以前にこのカメラのフォーカス所要時間が長いと書きましたが、間違いでした。
実はずっとマクロモードに入ってて(不覚)、その場合正確なピントが求められるため少し時間がかかっていました。
昨日そのことに気付いてマクロモードをオフにしたところ、合焦時間は恐ろしく速かったっす(笑)。

ところでGR-2購入時はまだ発売前後だったんで手を出さなかったけど、シグマからDP1というカメラが出ましたな(メーカー製品ページへ)。
えらい期待されて出てきた割には、F値が4とか、異様に高かったりでいまいちです。
GR-2を値段が落ち出してから買ったのもあったんで、こっちの方が割安というのはまだ分からんが、買わなくってよかったー。

それよりやっぱり気になったのはキャノンのG9(メーカー製品ページへ)。
カメラの大きさを除けば、ズームあり、ファインダー内蔵、より高画素で値段もお手頃(4万円台)とすべてをGRを凌駕する。さすがキャノン。
オレ的にG9の気になるところはその形状。
ほぼきれいな直方体をしていて、持っていて気持ちよさそう。
他に気になっていたパナソニックのDMC-LX1(製品ページ)や前述のDP1、リコーのGX100は、レンズを格納してもその出っ張りが気になってしょうがない。
GRも少し出っ張ってるけど、グリップも競り出しているせいでそこまで気にならない。
こんなこと気にしてカメラ買う人もいないだろうけど(笑)、性能はもちろん、手への収まり方や収納のしやすさはやっぱり大きい。
だってコンデジでしょ?コンパクトなんでしょ?

GR-2が出てから、GR-1やGX100が値下がりしてる気もするけど、発売後しばらく経ったGR-1が8万円後半だったことを考えれば、5万円後半で買えるこのGR-2は安いと思う。
まあでもオレも結構資本主義者なんで、あんまり安いと不安になる。
データ上同スペックでもっとコストパフォーマンスのある製品はあるけど、その辺はどうなんだろう?

そんでもって購入時を振り返っての個人的お悩みリストはこちらです(笑)。 By 価格.com

原点回帰

2008年3月 2日


帰国に伴っていろいろと処分しなければいけなくなってきました。
でいろんなものを只今Ebayに出品中。
その中にこのミノルタα7000も入ってる。
実はこのカメラはオレが写真を始めるきっかけになったと言える代物。

学生時の一時期、クラスの間でマニュアルの一眼レフを持つことが流行った。
流行ってたっていっても、使ってる当の本人たちは、使い方や原理なんて何にも分かってなかったと思う。美大生のおしゃれアイテムといった感じだった。
でもその影響で「そういえばうちの親父持ってたなあ」と思い出し、実家から引っぱり出してきた。

父親はこれをもともと、まだ小さかったオレの運動会を記録するために購入したらしい。
貧乏出の親父はカメラのことなんて一切分からなかったんで、その時の店員に薦められるままにこのカメラと望遠レンズのセットを購入。
今ではその店員が薦めた理由は理解できる。
当時このカメラは「世界初のオートフォーカス」として一大センセーションとなり、ちまたで多く取引されていた人気商品だった。
なのでこの時代にこのカメラを買ったお父さんはとても多い。
店員に薦められ、大した知識もないながら猜疑心いっぱいで購入に至るうちの父親が目に浮かぶようだが、父親はこのカメラで実際にオレの運動会を撮影していた。

「世界初のオートフォーカス」というと聞こえはいいが、今現在(すでに当時から言われていたらしいが)このAF機能は全く使えたものではない(笑)。
最新機器に比べて、合焦時間が異様に長く、「ジージー。。。」っと合うまでにも何回も前後へレンズが行き来する。
結局マニュアルで合わせた方が速いという結果になる。
それでもカメラを分からないうちの親父には、簡単に操作できるこのカメラは大いに役立ったことだろう。
オレが大きくなってからは一切用途がなくなり、床の間の隅っこでホコリをかぶっていた。

そんな経緯で学生時代にオレも何も分からないままに使い出し、いろんなものを撮った。
うまく撮れることがあっても、それがどうしてうまく撮れたのか分からなかったし、必要以上に原理を追求しようとも思わなかった。
この時代が、ある意味オレの写真歴の中で一番幸せな時期だったんじゃないかな、と思う。
結局大部分を理解することなしに大学を卒業し、ドイツへ。

ベルリンの大学に入る頃になって、カメラを理解できてない自分にフラストレーションを感じ出していたオレは、写真の授業を積極的にとった。
こうして写真を習ううちに、本業の絵画よりのめり込む。
そんな中、一時帰国時にこのカメラを持参したが、それまで十分だった機能が今度は不満に変わっていき、ついにα-9を購入。
大したレンズも持ってないのに、そのままミノルタAFレンズが使えるからだった。
それ以来α7000は機材庫の中で眠っている。

ちょっとセンチメンタルになる部分はあるが、餞別にこの文章を書いてみた。
まあオレはオレで物質主義者だから、これでいいんじゃないかな。
使ってくれない人の元にいるよりも、使ってくれる人のとこが幸せだと思う。
お世話になりました。

Stay Sick!

2008年3月 1日

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これはもう中毒でしょう。
「先生、私やめられないんです。やめようやめようって思ってるんですけど、どうしても誘惑に負けてしまうんです。。。」
って感じなのかねえ(笑)。去年の暮れあたりから飲みまくってます、BIONADE。
日本で学生してた時にもデカビタCに一時期ハマって大変だった(笑)。
もう知られてるだろうけど、BIONADE(ビオナーデ)はMade in Germanyのノンアルコールのオーガニック微炭酸飲料(公式HPはこちら)。
ビール醸造所でできた副産物だそうですが、最近人気爆発で一時期はコカコーラが買収に乗り出したほど。
その天下のコカコーラの交渉を断って未だにストイックに作ってる感じはいかにもドイツ。

いまでは日本でも購入可能らしいですが、お値段はいかほど?
舶来のものにはやたらと法外な値段をつけたがる日本人たちが、ビオナーデにいくらの値段と付けているのか知りたいものです。
見かけた人は教えてください。

以前一時帰国した時にFrosch(「フロッシュ」カエルのマークのドイツの台所用洗剤。HPはこちら)を見かけたけど、その値段にビックリしたのを今でも忘れられない。
この洗剤はドイツでも有数の激安洗剤で、日本で言うと百円均一で買えるような感じ。
それが確か千円近くした覚えがある。
仲介業者儲かってんだろうなあ。。。

ところで話は変わって、ついに所有の中判カメラ、EXAKTA66をbaier foto(HPはこちら)にリストアに出しました。
帰国も迫ってるので、今のうちにやっぱり出てきたフィルムのコマだぶりを直しておきたくって。
無事に帰ってこいよ(涙キラン)。

GR-2 Digital

2008年2月29日


ついに購入してしまいました。GR-2 digital(詳細はメーカーサイトへ)。
今までコンデジはパナソニックのLumix FX07を使ってきましたが、写真を生業とする人間にはいまいちな部分が多く、ずっといいコンデジを探していました。
旧型GR-1は発売当初からセンサーの問題を指摘されており、フィルム版の良さを知っているファンには物足りない感じになってて、オレも手を出しかねてた。
メーカーが「センサーの交換サービスをしてもいいんではないか」って言うぐらいだったから相当だったんだろうなあ。
そのあとズーム付きのGX100(メーカー製品ページ)が出て「おっ」と思ったけど、値段が結構して手をこまねいていたところに、このGR-2発売。
このカメラのいいところは、先行のGR-1、GX100に比べてのコストパフォーマンス。
性能のバランスが抜群で、そこまで高価でない、となると買いでしょう。
キャノンのG9(メーカーサイト)、前述のGX100と悩んで、結局カメラのサイズで決めました。

このカメラの何が変わっているかって言うと、単焦点っていうことでしょう。
もちろんズームがあった方が便利に決まってるんだけど、贅肉をそぎ落とした感じがかっこいい。
単焦点での撮影は、中判なんかでも撮影する自分は慣れてるんだけど、ズームと違ってカメラに自分の撮りたいことを強要するんではなく、「こういうものなんだ」って許容力が求められる感じがして好き。
世界と一緒。こういうもの。それ以上でもそれ以下でもない。

まだ購入直後なんで、いろいろ試してないけど、速感としては「できるカメラ」です。
このサイズでRAWで3648×2736ピクセルはちょっと参る。
所有のコニミノα-7 Digitalよりもでかいのである。
少し気になるのは合焦時間と動作音。
ピントが合うまでにかかる時間が1秒はないだろうけど、気持ち長い。
そのときの動作音がゼンマイ式のおもちゃみたいに「ジジジ。。。」ってする。
この音が合焦時間のイラつきに拍車をかける。
まあでも些細なことだとも思うが。

でも当たり前ではあるがLumix FX07みたいな「撮れればいい」カメラに比べて、いろんなことができることにビックリする。
操作感もすごくいいし、FX07みたいにグリップしにくくなくて手に馴染む。
陳腐だけど、やたらと鋭い短刀を持った気分だ。
これからお世話になります。

ステキなこと


展覧会が終わったあとで、作業を手伝ってくれたHちゃんにお礼も兼ねてステーキを食いにいきました!
もちろんドイツの牛肉はタイヤのゴムのようで食えたものではないんで、アルゼンチン産の牛を求めてステーキのチェーン店BLOCKHAUS(公式HPはこちら)へ。
同じステーキのチェーンにMAREDO(公式HPはこちら)もあるけど、こっちの方がちょっと高級。
もちろんブランド和牛みたいには高くはないが、それでも結構お値段は張る。
あー、美味そー。。。今見てもよだれが。。。ジュルッ。
ブランド和牛はちょっと天然とは呼べない中、アルゼンチン牛は天然では世界で一番美味いんではないでしょうか。
何でも食べてる草が違うそうです。
ドイツは気候が気候だけにいい草が育たず、筋が多く、固い、汁気のない牛肉になってしまい、焼いたりすると縮み方がハンパではない。はっきり言って悪質。
でもドイツ人にとっては「固くないと牛肉じゃない」というものらしい。信じられない。。。
まあとにかくオレもHちゃんも大満足でした。
アメリカだと神戸牛が冷凍真空パックで買えるらしい、ええのう。