Ektar & EXAKTA66

2009年6月29日

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以前ちょっと触れたコダックの新フィルムエクター100を購入してみました。ブローニー版です。
世界細微粒状性を謳うエクターで撮影された写真も最近DPE受付で見るようになったけど、正直ポートラ160との違いはちょっと肉眼では確認できないっすね(笑)。
一応ヨドバシにはコダックフィルムの指標が展示されてたけど、それにはエクターがポートラよりグレードが上になってた。
そうだとしても、彩度も粒状性も上のフィルムがそれを下回るフィルムより安いって変じゃね?
しかも、あくまでこれは噂じゃが、コダックの現像サービスに「エクター仕上げ」なるものがあるけど、これはどうも内容は普通のフィルム現像と何ら変わらないものらしい(エクター専用現像液は存在しない)。
そんな現像に、何も知らない消費者はコダックに630円(通常現像は420円)も払ってる。無知って怖いね(悪)。
ただ、エクター仕上げで現像されたフィルムはそのあとの「エクタープレミアムプリント」のサービスが受けられることを忘れてはいけない。
同じエクターでも普通に現像されたものはこのプレミアムプリントはできなくなってる。
ただこれが原理的にはおかしな話だと思うのはオレだけだろうか。

今回はそんなエクターのテストもあるけど、ドイツから帰国前にバイヤーフォトでリストアしたEXAKTA66(以前の記事へ)の試撮も兼ねて行ってきました。
やっとっすねー。リストアしたのはもう去年の春。
結局ドイツで試撮もできないまま帰国してしまって、上京後もずっと実家に他の荷物と一緒に眠ってました。
この前の展示の際に帰郷したときに、やっとのことで持って来ることができて、一年越しの試撮。
やっぱいいねえ、EXAKTA66は。
今回はオーソドックスにXenotar(クセノター)80mm/F2.8を装着しての撮影。撮ったのは普通に近所の風景(笑)。

_0011859.jpgちなみにリストアしたのは、もちろんEXAKTA特有の欠陥であるフィルム巻き上げの部分。
このポッチンがその機能部で、詳細はこちら
全体のデザインを壊さないようにこのポッチンを小さくしてる配慮は保守的なドイツ人らしいけど、見えにくいし銀色しててどっちにしても変だから、個人的にはどうせならEXAKTAに合わせてグレーとかブラックででっかい部品の方がいい気がする。まあ贅沢は言わんが。
それはそもかくまだ現像してないんで何とも言えないけど、使用してみての感じは好感触です。
結果の方またアップしますのでー。

ARAX

2007年11月27日

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以前にも書きましたが、EXAKTA66所持してる方は分かると思いますが、EXAKTAには前身のペンタコンシックスと同様、致命的と言ってもいい欠陥がいくつかあります。
それは、

1.設計上どうしても巻き上げにムラが出る(コマが重なる)。
2.ミラーアップ機能が存在しない(Mod3には一応あるが実用上無効)。
3.にも関わらず異常に値段が張る。

ということ。
2、3は百歩譲って我慢するとしても、1はかなりキツい(泣)。
この問題はドイツのバイヤーフォト(HPはこちら)にリストアをお願いすれば(もう一個EXAKTAが買えるくらいの値段になるが)解決する。
でも「それってアホっぽくない?」と思う方にお勧めなのがこのARAX(HPはこちら)のカメラ。
このカメラはウクライナのアーセナル製造の「KIEV60」の改造版。
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かつて東西時代ハッセルのイミテーションを製造していたキエフのアーセナルは、同様に東ドイツのペンタコンシックスもコピーしていました。それがKIEV60。
冷戦後、東のペンタコンシックスは旧西独のシュナイダー社が外装デザインだけを変えて生産を引き継ぎます。これがEXAKTA66(エクサクタ66)。
そういう経緯があり、このPentaconSix、KIEV60、EXAKTA66の三者はマウントが同じ(ペンタコンシックスマウント、P6マウントと呼ばれる)になっています。

さらにキエフでは近年アーセナルが全てのカメラ製造を終了。現在は残った在庫を各業者が改造販売しています。
その業者の一つである「ARAX」は当初問題の多かったキエフカメラを正常に稼働するように補正、改造、さらには元来なかった機能までも盛り込んで販売しています。

ロシアンカメラと言えば「安い、ショボイ」ですが、このカメラは少し違います。
あまりに安いんで買って試してみようと実際に購入したところ、使用結果は良好でした。
上に書いた1から3の問題は全て解消されています。
もちろん元が「KIEV60」なんで安っぽさは拭えず、しかも「ARAX」の名前自体とロゴが超ダサイですが、信頼性では完全にEXAKTAを超えます。
無論、KIEV60の頃の不具合も全て改良済みです。
あと何と言ってもコストパフォーマンスはハンパではないでしょう。
ファインダーもペンタコンシックスよりも視野率があり、明るく、安価なキエフのTTLファインダーが付けられるのはうれしいところです。(EXAKTAのTTLファインダーは死ぬほど高い)
あえて欠点を挙げるとすれば、

1.大きさがEXAKTAよりも気持ち大きい。
2.重量もEXAKTAよりも重い。
3.見た目がダサく、安っぽい。

このカメラは安っぽさにごまかされやすいですが、私見ではそれとは裏腹に欠点のない、よくできたカメラだと思います。
アーセナルがなんで元々このクオリティーで作らなかったのかが不思議です。
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シュナイダー クセノター80mm/F2.8

2007年9月19日

ついに買ってしまいました。EXATKA66用のSchneiderのXenotar80mm.

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世間ではハッセルのプラナーに並ぶ描写との噂なので、かなりの期待をしてます。
以前ハッセルの500Cを持ってたけど、見た目と手の納まり方が気に食わなくなって売却。ハッセルで撮れる写真はもちろん素晴らしかったけど、カメラって気に食わないとどこまでも気に食わなくなってくる。
売却のあと、しばらく6x6から離れて6x7、6x9での撮影が続いて、今年になってから6x6病再発。
そこで購入したのが、このEXAKTA66というカメラ。
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しかしこいつナウいんだけど、実はかなりの食わせモン。
ドイツ東西統一後にペンタコンシックスの設計図をそのまま使ってシュナイダーが生産を引き継いだ代物。
外身だけラバー黒塗りに仕立て、中身はしっかりP6。
P6にはいろいろ欠陥(おもにフィルム巻き上げ)があって、EXAKTA66はそれもしっかり受け継いでしまってる。
今のところ好調だけど、いずれは改造に出さないといけなくなるかも。

参考記事
http://www.pentaconsix.com/preface.htm(英語)

http://coolys.exblog.jp/i36(ネット上で見れる中では情報量日本一。多分)