アベフトシ

2010年4月 1日
futoshi_abe.jpgお久しぶりです。
あけおめ記事の直後でなんだけど、元Thee Michelle Gun Elephant(ザ ミッシェル ガン エレファント)のアベフトシが亡くなっていたことをオレは今頃になって知りました。
惜しまれながらのバンドの解散後、それぞれのメンバーがまた違った形で活動を始めていたのに対し、アベだけは沈黙を守っていたのを不可解に思っていた。
なぜならTMGEはヴォーカルのチバユウスケの意味深な詞もさることながら、アベのカッティングギターが特徴で、「アベのギターがなくてはTMGEではない」とまで言われ、それだけの存在感を見せていた人間が所属バンドが解散しただけで活動を停止するのは、ある意味不自然にも思えたからだ。
知ってる人達はみんな「次は一体何を始めるんだろう?」とか、「あれだけのギタリスト、絶対引っ張りダコなんだろう。」なんて秘かな期待をしてただろう。
ところがアベの新しい情報は待てど暮らせど出てこなかった。

初めてオレがアベのいたThee Michelle Gun Elephantを知ったのは学生時代。
当時「オルタナティブ」っていうカテゴリーが流行っていた。
この当時のオルタナの意味はすごく狭い意味のもので、ただ単に「サビがない」とか、既成のポップソングのメロディーに捕われないというものだった。
その「オルタナ」の代表的バンドNirvanaと日本で並べて紹介されていたのがTMGEだった。
高校時分からご多分に漏れずNirvanaにハマっていたオレが、興味本位で買ったのがアルバム「Chicken Zombies」。

かっこいい、あまりにかっこいいロックンロール。
スーツ姿のロックンロールで一番に思い出したのはルースターズだった。
ヴォーカルのチバも触れていることだけど、直接ではないにせよ、やっぱりめんたいロックの影響は隠せない。
「老若男女、だいたいどの年代でも踊らせちゃうよ?」ってまさにその通りだった。
一瞬で虜になってしまった。
すぐに全アルバムを買い、ヘビーローテーションで聴きまくり、ツアーがあればライブに行った。
「チバーーーー!!!!」とか「アベェーー−ー!!!」なんて叫んでたな〜、オレ(笑)。

TMGEの初期を除く、でもほとんど全ての楽曲を手がけ、TMGEをまさに伝説のロックバンドに仕立てあげた。
アベは故ジョニー・キッドが率いたバンドThe Piratesのギタリスト、ミック・グリーンや、Dr.Feelgoodのウィルコ・ジョンソンを師事しながらバンドを率い、絶頂時には共演まで果たしている。
メディアへの露出は極度に少なかったけど、また逆にそれがファンの心をつかんだ。
そしてオレはTMGEを聴きながらドイツへ留学した。
海外に行ってしまったあとも、こいつらはずっとこのまま行くんだろうって思ってた。
このロックンロールはずっとこのまま続いていくんだろうって。
でもそれはファンの幻想でしかなかった。
解散を表明しながらのラストアルバム「Sabrina Heaven」発売。

解散後の長い沈黙。
あまりに沈黙が長過ぎて、オレは彼のことを忘れかけていた。
久しぶりに、本当に久しぶりにアベのことをネットで検索してみた。
そこで知らされる彼の死。

アベフトシ、2009年7月に急病のため逝去。享年43歳。
正直ショックだ。
ベタかも知れないけど、あまりに早すぎる。

合掌

 

歌い人知らずの歌詞探し

2009年1月19日

いい曲だなって思うと、その歌詞を知りたくなる。
その曲が英詞だろうが、日本詞だろうが覚えたくなる。
英詞で覚えるのは楽しいが、日本で人前で歌うとウザがられる(笑)。
最近は大概の歌詞はネットで調べれば出てくる。でも稀にどんなに調べても出てこないことがある。

今回探してたのは、作者不明でおそらく版権もないまま歌い継がれてきた曲。
何かかっこいいよね、「詠み人知らず」みたいで。
曲名は「Booze Party」。もしこの歌詞を知ってる人がいたらぜひ教えてください。

原宿 Love Me Tender 閉店

2009年1月18日

ショック!さっき知ったんですが、原宿にある日本のロックンロールの聖地、ラブミーテンダー(WEBサイトはこちら)が24年の歴史に幕を閉じます。
マジか。最近は原宿に行くことも少なくなったけど、行ったら必ず寄るスポットの一つでした。
はじめてジョニー・キッドのレコードを買ったのもここでした。
閉店の原因は原宿の地価高騰だそうです。やっぱこれ系は細々やるしかないんかね。
エルヴィスの銅像もなくなるそうですが、またどこかで復活してほしいっす。
通販はひき続きやるんかな?

ではチャック・ベリーの永遠の名曲「Johnny B. Goode」をトリビュートでどうぞ。

まずはオリジナル(チャック・ベリーはなぜか絶対オリジナルメロディーで歌ってくれない。)



おなじみ「Back to the Future」でのマイケル J. フォックスのアクト(元はトルコ版?)


ジミヘンバージョン


Green Day バージョン


シナロケバージョン


最後はもちろんキングバージョン!

Blue Velvet's

2008年6月 1日

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ドイツから広島に帰ってくる時に、使ってたポマードを残量も少なかったんで捨ててきてしまいました(ベルリンでこの日本製ポマード売ってくれたKさん、ごめんなさい)。
でも帰ってきたらやっぱり欲しい、ポマード。 で、広島でポマードを売ってるとこなんてあるんだろうか、と思いリサーチ。
「別にネットショップで買えばいいじゃん」といいう人もいるだろうけど、ショップに行きたかったのがあって、短時間で調べられた中で唯一見つかったロッキンなお店が、広島市中区千田町にある、このブルーベルベッツさん(Blue Velvet'sのHPはこちら
ここはバーバーも奥に備えるロッキンウェアショップ。
理髪店も入ってるのに、その時いたスタッフはオーナー兼店長さん一人。訊いてみると、このオーナーさんがカットまでやってしまうそうです。
「ふーん、すげえなあ」ってさらに聞いていると、ショップ経営から販売はもちろん、なんと服のデザイン、制作まで一人でやってるというスーパーオーナー。
店内にはこのオーナーさんデザインのヴィンテージリメイク品がズラリ。彼ならではのギャグのきいたヴィンテージ風刺繍やプリントの入った、縫製までこだわったというトップス達はさすがに見応えがある。
「分かる人が分かってくれればいい、高いと思うか安いと思うかはその人次第(オーナー談)。」というグッズ達はかなりヤバかった。中でも別注(この店のみ入手可!)のスエードのハイカットジョージコックスはマジヤバかった(笑)。
このオーナーさんもすごく社交的な方で、話しやすい人でした。普通ショップ店員ってウザい人が多いけど、このオーナーさんからはモノ作りへの愛情が伝わってきて、店内にいることが楽しくなる感じでした。
今年はオープン16だか18周年だそうで、ちなんだ限定グッズも。 さすがの彼も、アクセサリーやスタッズパースなどはできないようで(笑)別にクリエイターがいるんだそうです。
下の写真は奥のバーバー。カットは特に予約も要らず、値段も普通の美容院くらい。
やっぱり知る人ぞ知る系の店みたいで、来店客には今は亡き(笑)田代まさしさんや桑マンさん、その他も有名ロカビリーバンドのメンバーたちの面々が、広島に来た際には寄るそうです。 んー、かっこいい店です。がんばってください。
オレはというと、最後にポマードとTシャツ一枚を購入。 皆さん、ぜひ広島に来たらBlue Velvet'sさんに行きましょう。

Schnecke ohne Haus

2008年4月26日

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
このひと月ほど引っ越しのゴタゴタでアップできてません。
自宅もあるようなないようなこの頃。ドイツ語には「ナメクジ」という単語が存在せず、Schnecke ohne Haus(シュネッケ オーネ ハウス「家のないカタツムリ」の意)って言うけど、まさに今そんな感じ。
荷物も送ったし、EXAKTA66もリストアから無事返ってきたけど、家の後始末が意外にはかどらず帰国は5月中旬に延びそうです。
また時間ができ次第アップしていくんで、しばらくこちらでも見てお待ちを。
ではMontesasでTricky Dickyをどうぞ。