ジモンの逆襲 Ⅱ
ドイツからはるばるやって来たジモン君と2回目のセッション(死語)は、あとから合流するキャバ嬢Rに合わせて横浜になった。
ヤツは典型的な観光地を嫌い、なぜかすでに富士山の周りを車でドライブ済みで、東京もさんざん歩き回っていた。
しかもこの時「毎日何食ってんの?」って訊いたら、「吉野家の牛丼。」なんていうほど(笑)。相当日本漬け。
おもてなしイベントを考えるのも結構難しくて、あーでもないこーでもないと考えたあげく、情けないけど結局特に計画は出てこなかった。
そうこうするうちにジモンとの待ち合わせの時間が来てしまう。
最初は我が新天地、川崎で待ち合わせることにしてたんで、駅で待ち合わせ。
それからヤツがどうしても見たいというので、まだ整理もちゃんとできてない我が家を見学。
記念すべきうちの公開第一号はなんとドイツ人。
築40年は経つだろうこの木造平屋の一軒家は、彼には小さすぎたらしく鴨居が頭にかかってた。
でも「結構広いね」と好印象だった。
それはそれと横浜に向かうことにした。
横浜に着いてはみたものの、これといって計画もないオレとSとジモンの3人。
とりあえずもう日は暮れてたんで、夜景が綺麗かなとみなとみらいの辺をうろついてみる。
そのあいだヤツは「いかに吉野家の牛丼がすばらしいか」を熱弁し続けた(笑)。
しかも吉野家、松屋、すき屋の味の違いも理解してた。こいつ大丈夫か?
まあそれはともかく、ベタベタだけどみなとみらいなんで観覧車なんて乗ってみましたー(笑)。
そのあとまた周辺をうろついてるとRからメールが来た。
キャバ嬢はこの日も出勤だったんで、仕事終わりに駆けつけてくれる予定だった。
いろいろSと話してるうちに結局晩飯に4人であこがれのしゃぶしゃぶに行くことになった。
嗚呼、しゃぶしゃぶ。何という甘美な響き(笑)。
しゃぶしゃぶにはまだ時間があったんで、飲み屋で時間を潰した。
そこでは、ちょっと試しに銀杏ともずく酢をドイツ人に与えてみる。
「Ginkosfruchte(Ginkoがイチョウの意)」は気に入ったみたいだったけど、もずく酢は「Uh, schleimig! und fischig.(うう、ネバネバして魚臭い)」だそうで苦手のよう。
この国では今度は彼がオレのVersuchskarninchen(実験用モルモット)になる(笑)。いや〜、愉快。
そのあとキャバ嬢Rもやってきたところで、いざ出陣の時!
ん〜、イカす!
ちなみにお邪魔したのは横浜のしゃぶしゃぶ専門店「温野菜」さん。
イヤアアアーーーーーっ、出たあぁーーー!
こんなええもん、ドイツにはないじゃろうが!って思いながらシヤブシヤブ。
美味すぎる!あー、日本人でえがったー。
もちろんジモンちゃんもご満悦。えがった、えがった。
楽しいときも束の間で、みんなそろって帰路へ。
ちなみにキャバ嬢Rはこの年末年始でまたドイツへ旅行に出かけるらしい。
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