広島市民球場
2009年1月 4日
久々に実家にいた年末だったんだけど、一緒に帰省したK氏が「市民球場へ行こう」と言い出し、他にすることもなかった我が一家ははるばる広島市内へ。
「広島人はみんな広島カープファン」なんて思ってる人もいるかもしれないけど、オレも昔からのカープファンというわけでもない。現に今回を除くと過去にここに来た経験は一回しかない。
その一回は何が面白いのか分からないまま連れて行かれたこの球場で、オレは結局マンガを読んでた。
小さい頃は野球をやるのはともかく、観るのが嫌いでしょうがなかった。
毎日夜になると父親が晩酌の友に野球中継を見ていて、オレやK氏は好きなアニメが見れなかったからかもしれない。
それから大して野球観戦に興味を抱かないまま、大学生として引っ越した名古屋でオレは広島人としての自覚に目覚めさせられる。その時初めて「やっぱカープっしょ」的な考えがでてきた。
離れて初めてそのありがたみが分かる実家のよう。離れると分かることは多い。
それと同時になぜか中日ドラゴンズのファンにもなっちゃったけど。
まあしかし大してファン的な活動をするわけでもなかったんで、えせファンな感は拭えない。
そんなえせファンなオレもこの市民球場がなくなってしまうと聞いて、見に行きたいと思ったわけ。
とりあえず行ってみたのはいいが、何とこの日は見学できない日だった。ショック!
しょうがないのうと思いながら、鉄人衣笠のレリーフを可愛がるオレ。
「なんだ中は見れないのかー。」なんて言ってたら、うろうろしてたウチの親父が向こうの方から合図をしてる。
何かと思って行ってみると、なんと偶然レフト側のバックゲートが開いとるでわないか!
「おお!」と入ってみた。
あとで聞いたところ、この日は新年の出初め式の練習で使用されてて、このゲートは機材の搬入で開放されてたそう。
入ってみてまず思うのが、やっぱり球場としては狭いということ。でも人工じゃない芝と土の感じがすごいいいっす。
芝もけっこうふわふわしてて歩いてると気持ちよい。
でもいつ退去命令が出るか分からないちょっとスリリングな状況下なんで、手早く見学する。
ちなみにK氏はかなりグラウンド内を縦横無尽に堪能してた。
そんな均衡を破ったのはもちろんウチの天然親父(笑)。無謀にも内野の土を間近に見ようと接近。
内野に辿り着いて土を触ろうとしたところででタイムアウト。「すいません、今日は一般公開はしてないんですよ〜」と練習中の消防士に声をかけられる。
それから「はいすいません、入らないでくださいねー。」と全員球場から追い出される。
もうすぐ新球場も完成して、じきにこの市民球場も取り壊されるそうです。残念だけど、新しいことができそうな気もする。
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